ツイッタラーの弁明

Liaroの窓際戸締役です。特にソクラテスは好きではありません。

理系院生が全然起業しない日本の現実

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こんにちは。

Fラン私立大学学部卒です。

僕、(一応)起業家なんですけども。スタートアップ界隈にいるとまぁみんな高学歴なんですけど、本当に理系(特に院生)で起業してる人が少ないんですよね。僕、大学は編入でその前は高専だったんですけど、高専OBの起業家なんてまぁ少ない。

理系院生とかすげぇ高度人材なのに、年収400万とかで大企業に買い叩かれるわけですよ。博士課程残ったらその間はもっと少ないわけで。その後、就職しても大企業で決められた仕事させられて才能を持て余すという。。。

 

会社に就職するのは学校に入るような感覚

これ誰が言ったか公表していいのかわからないので名前は伏せますが、どういう意味かというと。会社に入るとやることはだいたい決まってるんですよ。1年目これ、2年目はこれ、みたいな。しかも飛び級は出来ない。1年生のときに3年生のことやると怒られるんですよ。まさに日本の学校教育と同じですよね。

でも今の時代、起業して1人で生きていくための稼ぎなんて結構簡単に稼げるし、数百万〜数千万の調達なんて普通に出来る。覚悟決めて4,5年やれば、年収1000万とか余裕で行くわけですよ(もっと早いかも)。

なんといっても才能はフル活用できるし、飛び級しまくり。バイアウト出来ればサラリーマンが一生かけて稼ぐ金額の数倍〜数十倍が転がり込む。例え失敗しても、そのとき既に普通に働いてる同期とは比べ物にならない成長度合いです、間違いなく。

才能をフル活用した数年と持て余した数年って本当に違います。

今の時代、ファーストキャリアは商社行くよりマッキンゼー行くよりどこ行くよりも起業が一番いいんです。本当に。

 

成功出来るのは一握りの天才か

これだけ言っても「そんなの成功するのは一握りの天才」と言う人、本当に多いけどそんなことない。

シリコンバレーに目を向ければ、Googleの創業者のセルゲイ・ブリンラリー・ペイジスタンフォードの博士課程在籍時に起業してるし、そもそも研究者でもバンバン起業しますよね、向こうは。

確かにGoogleFacebookレベルの会社を作れる人は、本当に一握り。

でも別にサービス作るコストなんて全然高くないんだから、数億でバイアウト出来ればラッキーくらいでもいいと思うし、エンジニアで2,3人の会社なら、資金調達しないで少人数でやってれば月間数百万くらいの売上で結構ウハウハじゃないですか。

まぁ僕はそれじゃ満足できないのでもっとずっと上を目指すわけですけど、起業する人が増えればそういう人も増えると思うんですよね。

 

研究者として優秀な人は起業家として優秀か

 

よく言われるのが

「研究者として優秀な人が起業家/経営者/ビジネスマンとして優秀とは限らない」

ってやつ。なぜ理系院生が起業しないのかって言うの問うとアカデミア側からもビジネス側からもよく聞くやつです。

でも、全然理由になってないんですよ。

起業家として優秀とは限らないかもしれないけど、起業家として優秀じゃないわけでもないですよね。研究していない人も起業家として優秀とは限らないのと同じじゃないですか。むしろ普通の人より、研究で優秀なら起業家としてもいくらか優秀な可能性高いように思うんですよ。

サイエンス系でもエンジニアリング系でも、文系の学生よりは相対的に手に職があるというか、プロダクト開発に親和性があると思うんですよね。起業しやすいはずなんですよ。

エンジニアリング系ならなおさらなんですけど、まぁエンジニア起業家ってまだ少ないですよね。起業しやすいならエンジニア社長のほうが多いはずなのに。

じゃあなぜ少ないかって言うと、「研究者として優秀な人が起業家/経営者/ビジネスマンとして優秀とは限らない」じゃなくて「研究者として優秀な人が起業家/経営者/ビジネスマンとして優秀じゃない」という思い込みがあるんですよ。特にビジネス側に。

 

どうすれば起業するのか

恐らく、一番の原因は産学連携の少なさというか、研究者がアカデミア側からヘッドハントされてビジネス側に行くってことが少ないせいですよね。

この記事とか面白くて。

jp.techcrunch.com

実業界に引き抜かれた教授はその後、お金の心配をしなくても良くなります。ただその一方で、(学界に残った)教授は、子どもを大学に生かせるための資金繰りに苦労している。おかしなことですが、これが現実です。実業界に移るというのはとても魅力的なことなのです。そのため、私を含めた学長たちは、彼らが数年間スタートアップを設立したり、大企業に勤めたりすることを推奨し始めています。そして学界に戻ってきてもらうのです。

人材流出という問題を軽視しているわけではありません。何千万ドルにも値する人材をつなぎとめておく方法を考えることで、私の抜け毛も進行してしまいます。ただ、教授たちが持つ世界クラスの能力によって、望むのであれば起業することもできるという事実に、私たちは誇りを感じています

どんどんアカデミア側から引き抜かれるし、その中で起業する人もいる。でもその後に戻ってじっくり研究する人もいるわけで。むしろ一度、企業にヘッドハントされるのがステータスになってるんですよね。こういう状況もっと日本でも作らないとなーと思うわけですよ。

ここで、敵とかめっちゃ作りそうですがあえていいますけど、マジでスタートアップのエンジニアなんて(笑)を何個付けても足りないくらいの技術力が多いですし(僕を含め)、起業してる人たちもバカとアホばっかり(僕を含め)なので、マジで研究室に引き篭もってる天才たちに殴りこんできて欲しいです。

以上、最後まで読んでくれた人。あざした。

 

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